2020年4月1日水曜日

「土と内臓」ー微生物が作る世界④

腸内環境、腸内フローラ、腸内細菌という言葉を聞くようになりました。
腸内細菌の重要性は以前から言われていましたが、さらに一歩進んで、細菌の多様性やバランスが注目されるようになってきました。
腸、特に大腸の内部は、人間にとってもっとも身近な環境といえます。
これは、私見ですが、口から肛門まで、体の中にありますが、外気に触れているというのは理解できますでしょうか?いわゆる出口と入り口があるトンネルというか、外気に触れている場所です。
そこでは無数の微生物が生態系を築いています。人体と共生して、食物を分解し人間に必要な栄養素や化学物質を作り、病原体から守っています。
それと同じことが、土壌環境でも起きています。
腸では内側が環境だったが、根では裏返って外部が環境となります。
そこに棲息する微生物は植物の根と共生して、病原体を撃退したり栄養分を吸収できる形に変えたりしてくれてます。
さらに、微生物は細胞内でも動植物と共生していることがわかっています。

太古の海で、あるとき捕食され他の微生物に取り込まれた微生物細胞が、生き延びて捕食者と共生関係を築くという常識を超えた事態が起きました。
ここからやがて複雑な多細胞生物への進化が始まっています。

そうした微生物観は、決して古いものではありません。

病原体の発見以来、長い間微生物は主に、撲滅すべき病気の原因とされてきました。
この見方は今も根強く残っています。

病原体としての微生物という考えにもとづいてさまざまなワクチンや抗生物質が作られ、おかげで多くの人の命が救われたことも事実です。
しかし抗生物質の乱用は薬剤耐性菌を生み、また体内の微生物のバランスを改変して免疫系を乱して、慢性疾患の原因になってしまいました。アレルギーとか花粉症とか。

除菌、殺菌、滅菌・・・これらは正しい行動なのでしょうか?
綺麗にしすぎた環境から、私たちは、正しい腸内環境を築けるのでしょうか?
無理やり飲むR1や、ヨーグルト以前に、空気中の菌や、手についている乳酸菌、発酵食品を腸内に取り組むことによって腸内バランスが保てるはずです。



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