■外れ値を見つけて本質的な問題をあぶりだす
私は、20年以上前、「外れ値」を見抜いた大きな意思決定の場に立ち会ったことがあります。今でも、私はその意思決定のすばらしさを思い出します。
下記のようなデータをもとに会議がなされていました。

伸び率の低い大阪はとても肩身が狭く、前年対比が悪い理由を述べていました。伸び率の高い福岡は、鼻高々です。みなさんはどう思いますか?
そこの社長はとても厳しい顔をしていました・・・そして、おもむろに人事を発表したのです。「高知の所長が福岡に、福岡の所長は高知に行け!交代だ。」
この意思決定に会議はざわつきます。「どうしてですか!成績上げたのに都落ちですですか!」「納得いきません!」
その判断には、外れ値が潜んでいたのです。
福岡の売上の伸び率はとてもよい。では何を根拠にこの社長は、交代を命じたのでしょうか?おもむろにその社長は言いました。「福岡は人口に対して、売上が低い。高知は人口に対して売上が高いし伸び率もよい。高知の所長が福岡に行けば売上をもっと伸ばせる。」
私は、なるほどと思いました。
その出来事を今になって、実際どうだったのだろうと思い、散布図を作ってみました。
X軸に売上、Y軸に営業所のある県の人口、で作成しました。
それが下記の図です。

確かに、福岡は外れ値といってもいいくらいです。そして、高知も外れ値です。社長の判断した人事が最適解かどうかはわかりませんが、判断決断の大きな材料になりました。このように、散布図にすれば、福岡に問題があるということがわかります。人口に対して、売上がすくない。少なくても倍になれば他の営業所に肩を並べるということが、社長には見えていたのだと思います。
多くの場合、売上が前年に対してどうであったのか?伸びたのか?下がったのか?評価をします。しかし、ここにもう一つの軸をこの社長は見出したのです。
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