たとえば営業なら、X軸を訪問件数、Y軸を受注件数に設定します。もし回帰直線が「右肩上がり」なら、「訪問件数を増やせば受注数も増える」という関係が見えます。一方で、傾きが急ではない場合や、一定以上で頭打ちになるカーブが見える場合は、「闇雲に訪問件数を増やすよりも、質を高める工夫が必要」という示唆が得られます。
勉強なら、X軸を学習時間、Y軸を期末テストの得点にします。ある程度までは時間をかけるほど点数が伸びるが、ある時点からは伸び率が鈍化する…そんな「*限界効用の逓減」も、この分析から見えてきます。
*「限界効用の逓減」とは財やサービスを消費すればするほど、追加で1単位消費したときに得られる満足感(限界効用)が次第に小さくなっていくという経済学の法則です。ここでは、勉強時間が増えるにつれて、追加の1時間で得られる点数の増加分(限界効用)が次第に小さくなることを表現しています。
さらに、面白いのは「回帰直線を使って未来を逆算できる」ことです。
たとえば、営業で「月間20件の受注を取りたい」と目標を立てた場合、回帰式から「そのためには訪問件数が◯件必要」と計算できます。勉強で「期末テストで80点を取りたい」と思ったら、「必要な学習時間は◯時間」という目安が出ます。
つまり、回帰分析は「過去の経験を数値で整理し、未来の行動計画を設計する」ための極めて実践的な道具なのです。
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